POLA TALKER'S TABLE(ポーラ トーカーズ テーブル)
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POLA TALKER’S MUSEUM

開催されたPOLA TALKER’S MUSEUMの内容をご覧いただけます。

POLA TALKER’S MUSEUM REPORT

11/23(thu) 12/3(sun)

世の中にスパイスを ー 工学×デザインの視点でつくるはじめての電子工作ワークショップ

Speaker 星野 泰漢さん

今回のスピーカーは星野泰漢さん。京都大学、東京大学を経て(株)東芝デザイン部でデザイナーとして活躍。昨年独立後は、デザインとエンジニアリングという2つの観点から“この世に今まで無かった”全く新しいプロダクトを開発しています。「今日は“デザインとのつながり”というテーマで電子工作をやっていただきますが、まず僕が作っているモノをご説明します」。会場のモニターに映し出されたのは、これまで見たこともないような興味深い作品の数々。光で絵を描くおもちゃや、音楽のムードを解析した味のジュースが出るジュークボックス型ジューサー。ベビーカーで散歩中に赤ちゃんが笑顔になるとセットしたスマートフォンで自動的に写真を撮って記録できるシステム、などなど。そのひとつが、『野菜バンド』。なんと野菜が楽器になって曲を演奏する機械です。「レモンに電極を挿したら豆電球が光るっていう実験、昔やりませんでした? とある音楽系のワークショップを開催したときそれを思い出して、じゃあ野菜で楽器ができたら面白いんじゃない? ということで作ってみました。今日はぜひこのメカ部分を皆さんに作っていただきたいと思います」。
配られた材料は、アルドゥイーノというマイコンボード、極小サイズのアンプとスピーカー。そして配線に使うグレットボードに、スイッチ、抵抗、色とりどりの配線コード。ほとんどの方には初めて見る物ばかりで「コード、全部同じに見えちゃう」「私にできるかしら?」と不安げな声もチラホラ。それでも星野さんの丁寧なレクチャーのもと、30分ほどかけてついに『野菜バンド』のメカが完成!電源につないで電極を野菜に刺してスイッチを押すと、「蛍の光」や「お正月」のメロディーが鳴り出しました。野菜を変えたら曲が変わるということで、あれこれと野菜をとりかえて、会場は大盛り上がり。中学、高校で料理教諭をされているという方は「料理の前にやったら生徒たち喜びそう。理科の先生ともコラボしたい!」と笑顔。ほかにも「工学って縁遠いけれど、これなら女性でも“野菜?”という方から興味がわくし、夢があっていいですね」「音が実際に出たとき、なんだかすごく嬉しかった」など、野菜という身近な物と電子工学とのつながりが生んだ思いがけない楽しさに皆さんも感動されていた様子。「デザインと工学、2つの異なる観点からの発想をつなげると、より新しくて面白いモノが生まれる」という星野さんのメッセージを、身近に体感できた貴重なひとときとなりました。

speaker

星野 泰漢さん

1987年東京都生まれ。

2010年京都大学工学部卒、2012年東京大学工学系研究科卒(工学修士)。同年より(株)東芝デザインセンターにて勤務。社会インフラを中心に、プロダクト、グラフィック映像、コンセプトデザインなど幅広い分野に従事。2014年〜2016年京都大学デザインイノベーションコンソーシアムフェローを兼任。

2016年より㈱Ginger Design Studioを設立し、テクノロジーとデザインの視点から新しい製品・サービス開発、プロモーションを手がける。

第17回文化庁メディア芸術祭、iF Design Award(2015)、Good Design賞(2017)など受賞多数。

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